同人誌で初めて知った世界|私がトイレへの恥ずかしさを強く意識した高校時代【実体験】

同人誌の中には、さらに理解しきれないジャンルもあった。

いわゆる“聖水系”と呼ばれるもの。

最初は、その言葉の意味すらよくわからなかった。

けれどページをめくれば、すぐに理解する。

トイレの場面や、間に合わなかった描写。
そういうものが、あえて描かれている。

思わず手が止まった。

「……こういうのも、あるの?」

心の中で、そう呟く。

今まで、そんなものを“作品”として見ること自体がなかった。

誰にも見られたくないもの。
できるだけ隠すもの。

私にとっては、そういう認識しかなかったから。

なのに、それがわざわざ描かれていて、しかも――

それを見て楽しむ人がいる。

「これで、興奮するの?」

半分戸惑いで、半分は理解できないままの興味。

ページを閉じても、その感覚はしばらく残り続けた。

胸の奥が、ざわざわする。

怖いような、でも目を逸らしきれないような感覚。

そのとき、ふと結びついてしまう。

――やっぱり。

トイレに行くことって、見られたくないことなんだ。

恥ずかしいことなんだ。

そう思ってしまう。

だって、こんなふうに扱われるくらいには、
“隠すべきもの”として意識されている。

そう考えると、自分の中にあった感覚が、裏付けられた気がした。

間違っていなかったんだ、という安心と。

でも同時に、もっと強くなる意識。

「絶対に、知られちゃいけない」

誰にも見せない。
誰にも気づかせない。

普通に過ごしているように見せながら、
その部分だけは、きちんと隠しておく。

こうやって私がトイレに行く姿を見られたくないという気持ちが強く固まってきました。

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